2011
09
14

廃業

行き付けの銭湯が廃業した。突然だった。今流行の気の効いたスーパー銭湯で
はなく、昔ながらの風呂屋である。客も顔馴染みばかり。結婚後間もなく妻の
実家近くに越し、それ以来土日は通うようになった。爺と息子さん二人で営業
している。爺が番台で、息子さんがボイラーマン。どちらか一人欠けても成り
立たない。

次第に爺とも仲良くなり、他愛ない話に花が咲き嫁さんが入ると、「今来たで、
一緒に入るか」などとからかわれもした。そんな爺も高齢になり最近では体調
を崩し入退院を繰り返していた。暫く店を休み、そのまま廃業してしまったの
だ。

義母は僕と爺が仲がよかったので、淋しいのではと言っていたらしい。それを
聞くなり胸が熱くなる。妻もまた涙が頬をつたう。幼い頃より慣れ親しんだ銭
湯、感極まったのだろう。

ジジイは今どうしているだろう、元気にしているだろうか。できることなら、
もう一度会って話がしたい。いや顔を見るだけでもいいのだ。

またひとつの時代が過ぎ去った気がする。




docomo T-01C
2011年09月10日撮影


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